ヤマルリソウを初めて見る

  • 2016.04.06 Wednesday
  • 20:19
ヤマルリソウ昨日は、小雨が降る中、ある情報をもとにかなり珍しいスミレを探しに行ったのだが、場所が違っていたのか、時季が合わなかったのか、2時間ほど荒れた林道を走りながらうろうろしたのだが、とうとうそのスミレに会うことはできなかった。
それでも、野山に出かければ気持ちがいいし、なんらかの収穫はあるもの。
写真は、私が初めて出会ったヤマルリソウ(ムラサキ科)。林業の作業道の脇に、たくさんのヒナスミレが咲いていたのだが、そのなかに混じっていたのだ。
すぐには同定できなかったが、植物観察の大師匠(おおししょう)であるM氏にお墨付きを頂いたのでここにアップした次第である。
あるところにはあって特に珍しいものではないようだが、群馬県では比較的限られた存在のようだ。県のレッドリストの中でも、情報不足によりランク付けはされていないが、いちおう絶滅危惧種の候補になっているようだ。
そういう偶然の出会いがあるから、植物観察が病み付きになってしまう。


 

今年もノビルの季節

  • 2016.03.31 Thursday
  • 22:14
ノビル我が家の庭で、今年もノビルがとれる季節になってきた。
まだ少し早いかなとは思ったが、いくつか太ったノビルを見るともうたまらなくなって、無理やりのように抜き取ってしまった。
我が家では、ノビルの初物は生で食べることに決まっている。鮮烈な白い姿を目で味わい、そしてフレッシュでさわやかな辛みを口の中全体で感じる。
付け合せの味噌はパルシステムの「国産大豆のみそ」だから、余計な味付けなどなくて、ノビルの味が引き立つ。
この後の収穫では、酢味噌和えや甘味噌和え、少し硬くなっても味噌汁の具にと、いろいろな食べ方ができる。しばらく楽しい食卓が続くことになる。

面白不思議なクマの世界

  • 2016.03.28 Monday
  • 10:54
JUGEMテーマ:読書

『日本のクマ――ヒグマとツキノワグマの生物学』坪田敏男・山崎晃司編 東京大学出版会
 
 過日、某博物館でツキノワグマについての講座があったので、自然とかかわりを深めている身としては、一般教養としてもクマのことを少しは知っていなければと、気軽に参加した。短時間の講座だったけれど、内容はなかなか興味深くて、これまで知らないことをいろいろ教えてもらって充実した時間を過ごすことができた。
 そのときの講師がこの本の編著者の一人であることを知って、さっそく図書館で借りて読んでみた(定価5800円なので、とても買えません)。
 一般向けの解説書ではなく学術書なので、わけのわからない専門用語や、複雑な表や数字の羅列などややとっつきにくいところもあるのだが、こちらは専門家でもなんでもないから、そういうところは軽く読み飛ばして、結論的なところを重点的に読んでいった。ヒグマについては、本州にはいないからこれも斜め読み。せっかく力を入れて書いてくれた執筆者には申し訳ないけど、なにしろ図書館には期日までには返さなけりゃならないもので。
 その限りでも、いろいろ知らないことを知ることができて、とにかくわくわく感でいっぱいになれた。読んでいる途中から、本の知識を受け売りして友人に自慢することもできたのである。
 ツキノワグマは私達にもかなり身近な生物でありながら、普段は森の中で暮らしているし、動いているときに接近して観察することもできない(そんなことをすれば、観察者の命が保証されない)ので、研究者にもわからないところがいまだに随分あるらしい。それをGPSなどの新しい手段も駆使して少しずつ解明しつつあるというのが現状のようだ。
 数か月の冬眠を経ても筋肉量は1割程度しか落ちず、刺激があればただちに立ち上がって戦闘モードになれることなど、初めて知ることもずいぶんあったし、食性や行動様式など、これまで漠然と考えていたことがかなり見当はずれだったこともわかった。
 なかでも興味深かったのは雌の生態。冬眠中に出産することも驚きだが、初夏に交尾しても妊娠・出産に耐えられる栄養状態になるまで受精卵が着床せず、栄養不十分の時は着床を止め、妊娠そのものをやめてしまうのだという。なんという神秘的な生き物なのだろうか。
 クマは今、世界的には絶滅の危機にある。日本でも九州では絶滅とされているし、西日本・四国ではかなり厳しい状況に置かれている。それでも日本は、世界の8種類中のクマのうちヒグマとツキノワグマが比較的に高い密度で生息しており、「世界に誇れる数少ないクマ生息国」(序章より)だという。人間との関係では、農産物被害や時として人的被害があるために難しい局面に行き当たるときもあるが、この魅力的な動物を長期にわたって保全していくために何ができるのか、これからは、そんなことも考えながら山野を歩きたいと思う。
 

春の観察会

  • 2016.03.27 Sunday
  • 16:51
観察会桐生市自然観察の森でおこなわれた「春の観察会」に参加してきた。晴れたり曇ったりだったが、それほど寒くはなくまずまずの観察会日和だった。
参加者は20数名で、観察の森の所長など常勤スタッフが説明。昆虫類はまだそれほど多くが動き出していないので、植物観察がメインとなった。
スミレはタチツボスミレ、コスミレなど4種類、エドヒガン、キブシなどの木の花もいくつかあり、望遠鏡でカツラの花を見て驚く人もいた。
カタクリのところでは、実生の細いカタクリの葉は「初めて見た』という人もいて、それなりの勉強になったようだ。カッコソウも数株、はやばやと花をつけていた。
池の周りはヒキガエルの春の祭典が最高潮に達しており、参加者一同じっくり見られたことにいたく感動した様子だった。
 写真は、地面に落ちているコブシの種などを探している参加者。

一味違うお花見なら「群馬 桜の里」

  • 2016.03.26 Saturday
  • 07:39
桜の里オススメお花見スポットを教えて!

 ソメイヨシノの下でどんちゃん騒ぎのお花見はどうも…という方におすすめ。
 ソメイヨシノだけでなく里桜や栽培品45種、5000本の桜が楽しめる「群馬県立森林公園 さくらの里」へぜひお出かけください。
 妙義山の麓にある47ヘクタールの公園は、ほどよいアップダウンもあり、周囲の景色も素晴らしい。とても1日では回りきれないほどですが、それぞれの楽しみ方ができます。駐車場も完備していますが、場所によっては少し歩くこともあります(ハイキングと思えば…)。

 各種のサクラとともに、足元には野のスミレなど春の花がたくさん。また、ちょっとめずらしいミミガタテンナンショウ(マムシグサの仲間)もびっくりするほどたくさんあります。私はどちらかというと、こちらの花の方を楽しみに出かけます。
 場所は、群馬県下仁田町上小坂(お問い合わせは「さくらの里管理センター」電話 0274-82-2400)、開園時間は9時〜16時30分。この時期の休園日はありません。開花期は花によっていろいろですが、4月中旬からゴールデンウィークまで楽しめると思います(ただしGWはそうとう混みます)。「群馬県 桜の里」で検索してください。
 写真は4年前の春の景色です。

 

ノジスミレの競演

  • 2016.03.21 Monday
  • 13:20
ノジスミレ我が家のノジスミレが競い合うように花をつけている。
3年前に近くの休耕畑からいただいてきたものが根付き、増えたものである。
いただいたのは1株だったが、うまく育ち、昨年は20株に増えた。今年はすでに38株をカウントできるまでになった。
それも、その数は我が家の塀の外の、土のある狭い場所だけのこと。絶えては困ると思って家の庭の中に移した株は、やや日陰地のためいまようやく葉を出し始めたところだが、多分10株はくだらないだろうと思う。
スミレは春の開放花に加えて夏から秋に閉鎖花をつけるから、その種子の生産量はなかなかのものである。それをみずから弾き飛ばすように広げるだけでなく、蟻が遠くまで運んでくれる。子孫を増やす仕組みとしては実によくできている。
いずれスミレの花園のようになる庭を夢見ている今日この頃である。

『灰色の犬』が面白い

  • 2016.03.18 Friday
  • 08:06
JUGEMテーマ:読書

『灰色の犬』福澤徹三(光文社)

 

 この物語には、3人の主人公がいる。

 片桐誠一。警部補。情報漏えいの犯人扱いされて左遷されて以来、完全に出世街道からは外れ、上司に疎まれる一方、幹部の栄進のための違法捜査の片棒を担がされるなど、灰色の警察官生活をおくっている。

 もう一人は、誠一の子供、遼平。大学は卒業したものの定職につけず、パチンコにはまり込んでお決まりの転落コースを歩み続けている。父親とは感情が大きく隔たったままだ。

 3人目はやくざの中堅幹部、刀根剛。理事長補佐などと肩書きだけは立派だが、上の幹部や稼ぎのいい下のものからは軽くあしらわれ、一向に芽が出ない。経営しているラウンジや居酒屋からのあがりは少なく、歯医者の治療にびくびくしている小心者だ。

 片桐誠一は、自分なりの捜査の信念を持っているが、上司は一向にそれを評価せず、鬱憤はたまるばかり。遼平は、闇金にがんじがらめにされ、半同棲の女性からも裏切られてどうにも救いようのない泥沼にはまり込んだまま。そして刀根も、片桐の情報提供者(やくざの仲間からは「犬」扱い)になって見返りを求めたもののうまくいかず、窮地に立たされる。

 これって3人の転落物語かと思うほど、作者はじっくりとそれぞれの日常を描いていく。

 ところが、3人の軌跡が、あるとき1点に収れんしていく。警察とやくざの癒着が警察上層部から中堅幹部まで蝕んでいる実態が次第に明らかになる。片桐は職をかけてその犯罪を暴こうと挑んでいく。やくざの親分から煮え湯を飲まされた刀根も、片桐に協力するという奇妙な成り行きに。偶然、犯罪者たちの会話を聞いてしまった遼平が父親の窮地を救うために渦中に飛び込む。ひ弱な3匹の犬が巨大な敵に立ち向かう。

 最後はもう、事態が急展開し、流れを追うのに忙しい「痛快活劇」の様相になった。

 片桐は腐敗した上司の拳銃で撃たれるが、一命を取り留める。遼平との親子の絆も回復し、爆発に巻き込まれた刀根もどこかで生き延びているらしい。

 ということで最後は大団円なのだが、細部のリアリティもあいまいにしない丁寧な描写、スピード感のある筆遣いと、なかなか楽しめる小説で、お勧めです。

愛着がわいてます。ずっと愛用してるグッズおしえて!

  • 2016.03.17 Thursday
  • 10:12
愛着がわいてます。ずっと愛用してるグッズおしえて!
なんといってもニコン製のルーペですね。本格的に植物の観察を始めようと思って5年前に買ったものです。ガラスレンズで青いフレームに収容できるタイプ。たしか5000円ほどしたと思います。ホームセンターなどではもっとずっと安いプラスチックレンズのものがありましたが、ガラスの方がいいだろうと思い切って購入しました。
倍率は約5倍。観察には10倍程度のものをと勧められていたのですが、製品がないためこれで我慢。でも、視野が広く、対象物が非常に鮮明に見えるので10倍程度のプラスチックレンズに劣らない性能があります。
その後、もっと倍率の高いルーペ(プラスチックレンズ)も購入しましたが、それでもこのニコン製ルーペは手放せず、野外観察には必ず持っていきます。この水準で10倍程度のルーペができないかなと思っているのですが…

ウリカエデの蕾が割れて

  • 2016.03.11 Friday
  • 18:03
ウリカエデ今日はいつものように桐生市自然観察の森。
数日前の5月ごろの陽気が信じられないほど肌寒い日だったが、植物を見ていると、それでも春は間もなくやってくると思えてくる。
タチツボスミレの花数が増えた。ダンコウバイは満開に近づいているし、アブラチャンやキブシも開花した樹が増えてきている。
カタクリの葉も次々に伸び上ってきており、蕾を持つのも時間の問題だ。
やや谷筋の日陰に、崖に半分横倒しになったウリカエデがある。それでもしっかり根を張り、毎年花を咲かせ実をつけている。ことしも写真のように芽鱗が割れて、苞がすっかり赤く色づき、そこから花の姿もチラリと見えている。
 

タチツボスミレも開花

  • 2016.03.04 Friday
  • 20:55
タチツボスミレ今日は、定例の金曜植物クラブで桐生自然観察の森へいってきた。
森では、管理保存しているカッコソウの植栽地で、芽を出しやすいように落ち葉を掻き出し、水をくれていた。順調なら4月の上旬には花をつけるそうである。
先週はアカネスミレが開花したが、今日はその近くでタチツボスミレが2株、花をつけていた。
タチツボは、いってみればどこにでもある、珍しくもない花だが、こうしていち早く開花するのを見るのはまた違った趣がある。
とにかく暖かいので植物の成長が一段と加速しそうだが、スギ・ヒノキの花粉も活発に排出されており、くしゃみを連発してしまった。


 

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